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温シップと冷シップどっちをしたらいいの?
『身体を痛めたときに冷シップと温シップどっちをすればいいんだろう?』
と悩んだことはありませんか。
この質問は患者様からよく上がる質問の一つです。
温シップと冷シップの違いは?
大体の人が一度は打撲や捻挫、なんとなく痛くてシップを貼ったことがあるのではないでしょうか?
ではそんな時、温冷どちらのシップがよいのか。
最初に結論です>^_^<
《どちらとも効果としての違いはほとんどないです》
そうなんです。どちらでもよいのです。
もし、捻挫や打撲をしたとき、ぎっくり腰や寝違いをしたとき、お家にどちらかのシップしかなかったとしても大丈夫です。
それは、温冷シップの効果効能は基本的に『炎症・痛みを抑える』だからです。
使用期間や用法の確認は前提として
温シップ冷シップに一つ違いがあるのは温湿布の成分にはトウガラシエキスという皮膚に刺激を与え温かく感じさせる成分が、冷湿布にはメントールという清涼感を感じさせる成分が入っていて、皮膚の感覚(心地良さ)に違いを出します。
どちらの湿布も、血流の滞りを改善させるほどの筋肉の温度変化はみられないとされています。
皮膚の温度が2~3度下がる・上がるといった変化がみられると言われていますが、この温度変化も直接的には筋肉のコリ解消へはつながらないようです。
つまり温湿布と冷湿布の大きな違いは貼った時の感覚の違いにあります。
ぎっくり腰など急性期ではどちらを選ぼうか
ぎっくり腰など突然、腰に強い痛みが生じた場合は、深部に炎症があり熱を持っていることも考えられます。ですから、皮膚だけとはいえ、温度を上げる可能性のある温湿布は、避けたほうがよいでしょう。
また、ぎっくり腰になって2~3日は、皮膚よりも深いところにある筋肉や組織の炎症に対して冷却の処置が必要です。ですから、湿布の使い方としては、アイスパックや氷嚢などでアイシングの後に『痛覚』抑制のために「冷湿布」をはり、痛みの感覚を和らげると良いと思われます。
肩こり慢性腰痛など慢性期ではどちらを選ぼうか
腰痛や肩こりなどの慢性の炎症は、一般的に温めたほうがよいとされています。しかし、市販の温シップは、外から熱を与えているわけではなく、カプサイシンなどの皮膚を刺激する成分を含んでいて、皮膚の毛細血管が拡張し、皮膚温がわずかに上がるだけです。慢性の炎症で温めたい場合は、冷シップでも温シップでもよいのでその上から使い捨てカイロ等で温めるほうが効果的です。
温湿布は、温感成分による皮膚刺激でかぶれやすいという特徴があります。そのため、お風呂に入る30分~1時間前にはがしておくことが必要です。貼ったまま、あるいははがしてすぐに入浴すると痛みを伴い赤くなることがあります。
温感を与えているのは、トウガラシエキスや合成トウガラシのノニル酸ワニリルアミド、及びニコチン酸エステルなどです。温感効果ははじめのうちだけで、数時間で温度は冷湿布と変わらなくなるため、温めることが主目的でれば、冷湿布の上から使い捨てカイロなどを使用する方が良いでしょう。
慢性的な腰痛や肩こりでは、ポカポカ温まる感覚の方が楽に感じるという人が多いようですので「温湿布」が良いかもしれません。とはいえ、慢性的な症状では、つらい感覚を少しの時間でも絶つことが大切なので、ご自身が気持ち良く感じる湿布剤を選びましょう。
また、湿布に含まれる薬剤でインドメタシン・ケトプロフェンなどは痛みのもとになる物質がつくられることを抑え炎症・鎮痛効果が得られます。ご購入前に薬局でご相談下さい。
インドメタシンなどが入った消炎・鎮痛効果の強いタイプの湿布と、それらが入っていない湿布、「冷湿布」と「温湿布」。これらの特徴をふまえて、使い分けていくことが理想です。しかし、肩こりや腰痛をおこすには原因があるはずですので、それをつきとめつつ、ツライときには湿布で心地よい、楽に感じる時間をつくるとよいでしょう。
貼るタイミング
湿布薬は貼った部位の表皮から、皮下組織に薬剤が浸透して痛みをとります。
貼るタイミングとしては、血液の循環が良くなるお風呂上がりに貼るのがおすすめです。
剥がすタイミング
湿布薬に含まれている薬剤は、貼ってから約4時間ほどで血中に行き渡り、その後はゆるやかに効果が薄れていきます。
剥がすタイミングとしては、貼ってから5時間後くらいがちょうど良いでしょう。
不快な痛みがある時などは湿布剤で痛みを一時的に緩和させるのも悪くありません。
ただ、あくまで湿布剤の効果は一時的なものです。貼り続けると皮膚症状が出現したり症状の進行に気づかないこともありますので取り扱いには充分気をつけて下さい。
ここで書くもの以外にも、湿布に含まれる成分によってはアレルギー症状を起こす方もいるので、必ず市販の湿布を使用する際は外箱の注意事項を必ず読んでください!
【①使用時間に注意】
湿布には含まれている成分によって貼る時間が異なります。冷湿布の冷感や温湿布の温感が無くなっても、消炎鎮痛効果のある有効成分は効果を発揮します。ただし、元々皮膚の弱い方が湿布を貼ると、短い時間で発疹やかゆみが現れたり、長時間貼りすぎるとかぶれてしまうことがあります。湿布を貼って違和感を感じたらすぐにはがしましょう。
また、個人差はありますが、温湿布のカプサイシンが皮膚に残った状態でと入浴すると、ヒリヒリとした痛みを感じることがあります。入浴の1時間以上前には温湿布をはがしてから入浴しましょう。
【②気管支喘息や妊婦の方は注意】
気管支喘息をお持ちの方は湿布を貼ることで“アスピリン喘息”という呼吸器症状を起こすことがあります。湿布を貼る際はかかりつけの医師に必ず相談しましょう。良かれと思って湿布を貼って、ひどい皮膚の炎症を起こさないように、注意書きは必ず読むようにしましょう。湿布自体は痛みを軽減させるもので、貼ったからと言って治っているわけではありません。痛みが出て、対処法として市販の湿布を貼るのも確かに大切ですが、痛みの原因は何なのかをよく考えることも大切です。

執筆者:
たてやま鍼灸整骨院-茨木院 館山季利
一人一人の患者様に寄り添い、 細心の注意を払いながら最大限の施術効果を発揮できるように 誠心誠意対応させて頂いております! 一緒に痛みの起こりにくいお身体をつくっていきましょう!
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